あけましておめでたう
二十通ばかりの賀状をよろこびていくたびも読む友より師より
おめでたうございますなど口口に氏神さんにつづく石段
帰省の子ら連れて犬つれ猫をつれ氏神さんに柏手をうつ
社殿では氏子がよりてにぎやかに年始の祝詞がはじまるを待つ
初春の校庭にきて凧揚げを、否カイト揚げするおとなとこども
恵利さんが送つてくれた五ヶ月の写真の笑顔におんおんと泣く
おしつこ五回まで受けとめる紙パンツに替へて明日の朝まで眠る
元旦にウールのアンサンブルを着て髪結ひにゆく三姉妹なり
妹のほがらなる笑みうかべつつFacebookのメッセージひらく
ラベル:短歌