短歌人10月号より その1 会員2

『富士日記』を読んで夜明けに家を出る車のトランク静かに閉めて     柳橋真紀子    『富士日記』を読んだことはない。    夜明けに車のトランクを静かに閉める、それだけで善い。 つかの間にすぎて行く夏あるだけの薔薇を咲かせて前髪きって     小原祥子    嗚呼。 雑踏に手をふるひとが妻となり飯などつくる遠景のまま     松岡修二…

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