2017年09月30日

道なかにずだぶくろ様のものありてほぐれて猫となりて去りたり

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いつぱい、いつぱい。
ラベル:短歌
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2017年09月29日

隧道をぬけるとちさき浦があり海猫の声とほくきこえる

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いささか、許容範囲を超える日々。


お奉行さま、勘弁してくだされ。
ラベル:短歌
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2017年09月28日

短歌人10月号より その1 会員2

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『富士日記』を読んで夜明けに家を出る車のトランク静かに閉めて     柳橋真紀子

   『富士日記』を読んだことはない。
   夜明けに車のトランクを静かに閉める、それだけで善い。


つかの間にすぎて行く夏あるだけの薔薇を咲かせて前髪きって     小原祥子

   嗚呼。


雑踏に手をふるひとが妻となり飯などつくる遠景のまま     松岡修二

   結局人は遠景のままなのかもしれない。
   あなたは、如何。


桔梗の開きかけたる初花はうちに夜来の雨をためおり     丹後ますみ

   桔梗の蕾は、はかないふくろのやうなのだ。


のしかかるごとき豪雨にめざめたる真夜一杯の水を欲りつつ     富樫由美子

   一杯の水を飲み、この後作者は何をしたのだろうか。


よく笑ひあだ名「福呼ぶ少年」はかしこみ入学祝辞述べをリ     坂田陽子

   ほほとこころを温かくして見てゐるのだ、作者は。
ラベル:短歌
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