短歌人誌 900号記念 六月号より その7 同人2

彼女言ひける「保育所落ちた日本死ね」みるみる七・五の息の明るさ     村田耕司    ネットで話題を提供した書き込み、みごとに七五調となつてゐる。    若い世代にも、七五調が出るというのが、面白い。    それにしても、「死ね」はないだろう。 愛というものにあらねど猫の眼は床を拭きゆくわれを見ており     中井守恵    猫つて、ど…

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「すつからかん」

  すつからかん 如月弥生すなはち年度末にして舗装道路の補修が繁し 平成二十八年所得なき年の申告を終ふ桃わらふ日に 仏の座春日のしたにすぐ立てり飛行機雲が交差してゆく 冬鴨のゐない川面のすつからかん光の波がゆれつつなが流る 紫のとをまりのぞく土手の道クロッカスクロッカスさびしいぞ しろちどりこがもせきれいかいつぶり飛び立たしめて…

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