短歌人誌 二月号より その一 会員2欄

きみのためにしたんだよ と真夜中にドアの外から声がする     いなだ豆乃助    アパートかなんかでせうか、ドアの前を通りすぎる人の声が聞こえてくる。    一枚のドアを挟んで、知らない人の生が通過する。 どうしやうもかうしやうもないときにグイとひとのみ水原紫苑     岩月園生    作者には水原紫苑が効くのね。    わたしは・・・…

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「かみひかうき」

  かみひかうき 秋長けてシルバー人材センターの草刈り隊が土手にいこへる いちぢくの大葉のゆるるひとところ熟れ実ついばむ鵯の影みゆ ガラケーにをりをり歌の種を書くハザードランプをつけ道の辺に 三歳がおばあちやんちにお泊まりす ちよつと妬けると母さんが言ふ 三歳を五歳がひざにかかへこみローラー滑り台をわらつて ターザンロープに下がりし…

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