短歌人誌 七月号より その一

大正のダリアなまなまあふれさせ黒田清輝の留紺の壺     桐江襟子    思はず検索してしまつた。    東京国立博物館藏のやう。観てみたいものです。 「おいしいかい」と問へば大きくうなづきて「うんまい」と笑む、空澄みし日に     鶴羽一仁    要介護1となられたお母さまとの会話。    ああ、空が澄んでゐて、良かつた。 お…

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「花を待つ」

  花を待つ 春の夜のオクラホマミキサーかなしけれ畳のうへにステップを踏む ランチする友のをらねば昼闌けてテレビに清原和博をみる 春の風障子をゆすりテレビでは夫が妻を刺さしたと報ず ゆふまぐれ障子を閉てる音をきく人の暮らしに音は鋭し 軒をうつ三月の雨かそけくてやさしいことを言はむとおもふ 春なりとおもへば春なりスーパーの野菜売場…

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