短歌人誌 二月号 同人2欄より その4

短歌人誌 二月号 同人2欄より その4  ふっくらとなりたる尻で前をゆくこの子もうすぐ恋を知るころ   野中祥子    「この子もうすぐ」のリズミカルなところに、こころが弾む。  明日よりは毛のチョッキ着ると夫が言ふ十一月も終はりにちかく   吉岡馨    妻に明日より着るものを伝えると言う、夫婦の距離のありようがほほえましい。…

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短歌人誌 二月号 同人2欄より その3

短歌人誌 二月号 同人2欄より その3  病むわれの心に添いてくれしもの好きな音楽ときどき夫   木村悦子    「ときどき夫」に情愛がみえる。  しづかなるズームアップに肌寒き日の被写体のさざんくわ愛す   福井有紀    肌寒い日のしんとした空気と、山茶花にズームしてゆく作者の眼差し。    「しづかなるズームアップ」が良いな…

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短歌人誌 二月号 同人2欄より その2

短歌人誌 二月号 同人2欄より その2  よろめきつつ月の庭よりもどりきて畳に果てきこの世のゴンは   田神起一郎    死んでしまふ犬の歌は、立ち止まらずにはゐられない。  九十にはみえぬと友に言はるればうれしく淡く化粧するなり   野久尾清子    素敵。  ゆりの木の落ち葉かさこそ鳴らしつつラヂオ体操第一第二   暮…

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